しかし、特に糖尿病や末梢循環障害などで感覚が鈍くなっている患者さんの場合、熱さを感じにくくヤケドのリスクが高まります 。
また、足を洗うときの力加減も重要です。患者に「痛くないですか?」と頻繁に声をかけ、適切な力で洗うよう心がけましょう。
洗浄: ベッド上と同様に、石鹸を泡立てて、足全体、指の間、爪周り、かかとなどを丁寧に洗います 足浴 。
冷感やチアノーゼが見られる場合は、足背動脈の触知なども行い、循環状態を総合的に評価することが大切です。
忙しい業務の中でも、この時間は患者さんのための時間であるという意識を持つことが大切です。
足浴後の拭き取りは、水気をしっかり取って皮膚トラブルを防ぐためにとても重要です。
足浴は血行を促進し、全身の健康をサポートします。足先は体の末端に位置し、血流が滞りやすい部分です。足浴によって足を温めることで、血行が良くなり、全身も温まります。
足元を温めることで深部体温が下がり、自然な眠気を誘発します。寝つきが悪い人や、冷えで眠りが浅いと感じる人にぴったりです。
「体調はいかがですか?」「何かお手伝いすることはありますか?」と体調を確認します。「お手洗いはいかかですか?」と排泄の希望も事前に確認しておきましょう 。
時間がない朝や、シャワーだけの日でも足湯を取り入れれば、体が温まり代謝がアップします。夜は疲労回復にも効果的で、湯冷めのリスクも少ないのがメリットです。
部分浴とは体の一部のみをお湯に浸ける入浴方法で、足浴のほかにも「手浴」「座浴」(お尻だけの入浴)などが例として挙げられます。足浴は、病気や疾患の種類によっては、ケアプランに組み込むことが義務付けられているほど、体に有効な入浴方法として知られています。 足浴 足浴を取り入れる疾患・病気・理由
ベッド周りを整理整頓し、看護師が動きやすく、患者さんが足をぶつけたりしないようにスペースを確保します 。床が濡れる可能性があるので、滑りにくいように注意し、すぐに拭けるようにタオルを準備しておくと安心です。
糖尿病の患者さんは、神経障害や血行障害により、足のトラブル(糖尿病足病変)のリスクが高い状態です。
以下に、よくある目的ごとの「おすすめ時間」と「効果的な使い方」をまとめましたので、自分に合ったスタイルを見つける参考にしてください。